刑務所の中

クラウディアの記事が東海ウォーカーと中部ぴあに掲載されるということで本屋にいって内容を確かめてきました。東海ウォーカーは記者会見の写真で、カラー。岸谷さんと寺脇さんの写真が大きく、風間の写真は小さい。でも一人一人に簡単なプロフィールと、岸谷さんからの言葉が載っていて、風間は「共演していた時から力を感じた、いつか舞台でも共演したいと思っていた(記憶曖昧)」といった、ジャニwebでも見たあの言葉が。プロフィールは確か生年月日と「金八先生の出演で注目を集める注目の若手俳優」的な(これまた曖昧)紹介文だった。買ってません。で、中部ぴあ。カラー記事1P。記者会見の写真ではなく、チラシ用の写真のカラーバージョンなので、持ってない人にはオススメ。でも写真は小さめ、内容は特筆すべきことなし。結局買わず。で、何もかわずに店を出るのもなんなので、漫画雑誌コーナーをぶらぶら。そしたら結構イノセンスの特集記事が多くてつい読み耽ってしまった。球体関節人形の本やらCGやらSFやら他分野にまたがっていておもしろい。うちにも球体関節人形の明彦がいるので、なんというか、身につまされるというか。これからはもっと大事にします。あらかた目を通して*1さらにうろついていたら、『刑務所の中』のKPC版(講談社ISBN:4063531902)*2を見つけてしまった。パラパラと立ち読みする。やはり面白い。実は発売当時、友人からオリジナル版のほうを借りていて、その上映画も見ていて、DVD化を切望している『刑務所の中』。凄く面白い。面白いという言葉には語弊があるかもしれないから言い直すと、凄く好き。これは作者の花輪和一さんが銃刀法違反で刑務所に入っていたときの実録漫画である。そこにドラマや事件性などはない。毎日を淡々と過ごして、何を思ったかが描かれている。よく見るような先輩囚人からのイジメや暴力、看守からの虐待などは一つもなく、まるで修学旅行生のような生活。風呂に入っては、「●●の乳首は小さい」だの、食事をしては「ラッキー、今日はでかい肉が入ったぞ」だの「春雨が山盛りだよ、ビューだよ!」だの、「シャバに出たら死ぬほどチョコレートを食べてやる」だの。見てるとなんだか楽しそうで、一週間くらいなら入ってみたいと思わせるほどだ。
さっきは、「まるで修学旅行生のような」と書いたが、逆に修学旅行生が囚人のような扱いをされている気がしてきた。
夜は自由を奪われ、部屋から出るな、10時には電気を消せ、そしてルールを守らない奴には制裁。終いには「遊びに来てるんじゃないぞ」。まんま囚人である。しかしそれが悪いとは言わない。大人になって悪いことして刑務所に入っても「修学旅行みたい」と感じられるではないか。あっはっはー。
刑務所の中』には毎日三食の献立が詳しく書かれている。そのメニューは麦7:米3のご飯と、給食のような質素な食事ばかりで、油の滴るようなステーキが登場するわけではない。なのに見てると凄く美味しそうで、激しく腹が減ってくる。映画版のときは、映画が終わった瞬間口をそろえて「お腹すいた〜」と言ったほど。街には食い物が溢れているわけだが、映画に出ていた春雨スープが喰いたくて仕方がないのだ。あーあ思い出したら腹が鳴ってきた。ちょっと食い物漁りにいってきます。

*1:イノセンスの記事はその分野の結構難しそうな話が多かったので、ほんとに目を通した程度だった。

*2:コンビニでよく見かける廉価版みたいなもの?漫画。